米財務省が長期債バイバックを倍増、多年ぶり高水準の利回りが急低下
米財務省は長期国債の買い戻し(バイバック)オペの上限を20億ドルから「少なくとも」40億ドルへ倍増すると発表した。9月9日から11月4日まで適用される。数日来の債券市場の動揺に当局が直接介入した形で、30年債利回りは約9bp低下の5.195%、10年債利回りも5bp超低下の4.65%台まで押し戻された。金利上昇に押されていた株式には支援材料となり、主要3指数は小幅ながら揃って上昇して引けた。
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米財務省が長期債バイバックの倍増を発表し債券市場が急反発、米株3指数は小幅高・ドルは3カ月ぶり安値・金は大幅高となる一方、東京市場はAI半導体株の総崩れで日経平均が2,134円安と続急落した。
米財務省は長期国債の買い戻し(バイバック)オペの上限を20億ドルから「少なくとも」40億ドルへ倍増すると発表した。9月9日から11月4日まで適用される。数日来の債券市場の動揺に当局が直接介入した形で、30年債利回りは約9bp低下の5.195%、10年債利回りも5bp超低下の4.65%台まで押し戻された。金利上昇に押されていた株式には支援材料となり、主要3指数は小幅ながら揃って上昇して引けた。
元記事を見る →8月19日の日経平均終値は前日比2,134円31銭安の65,326円42銭。下落率は3.16%で、8月7日以来およそ2週間ぶりに6万6,000円の節目を割り込んだ。前日の米半導体株安と世界的な長期金利上昇を受けて値がさのAI・半導体関連に売りが集中し、ソフトバンクグループとアドバンテストの2銘柄だけで指数を約687円分押し下げた。中東情勢を巡る警戒から原油が高止まりしていたことも重荷となった。
元記事を見る →利回り低下を受けて無利息資産である金の保有コスト意識が後退し、金先物は4,567.8ドルまで大幅高となった。同時にブルームバーグ・ドル指数は一時0.8%下落し5月12日以来の安値をつけ、ドル円は158円台前半へ円高方向に振れた。金利・ドル・金が同方向に動いた点は、今回の株高が景気の強さではなく当局の需給対策によるものであることを示している。
元記事を見る →19日の東京市場は日経平均が2,134円安と続急落したが、その後の米国市場では財務省のバイバック倍増発表で長期金利が急低下し、下落の主因だった「世界的な金利上昇」がひとまず和らいだ。20日の東京市場では前日に売られすぎたAI・半導体関連に買い戻しが入りやすく、リバウンドを試す展開が想定される。ただしドル円が158円台前半まで円高に振れており輸出関連には逆風、また今回の金利低下が財務省の需給対策によるものでインフレ観の改善ではない点から、戻りの持続性には慎重な見方も必要となる。
8月19日の米国市場は主要3指数が揃って小幅高で引けた。S&P 500は+0.21%の7,708.03、NASDAQ総合は+0.17%の26,333.33、NYダウは+0.24%の53,471.04。数日続いた金利上昇による下落基調に歯止めがかかった格好だが、反転のきっかけは企業業績でも経済指標でもなく、米財務省による需給対策だった。
財務省は長期国債の買い戻しオペ上限を20億ドルから少なくとも40億ドルへ倍増すると発表。9月9日から11月4日まで適用される。19年ぶり水準まで上昇していた30年債利回りは約9bp低下の5.195%、10年債利回りも4.65%台へ押し戻された。当局が債券市場の動揺に直接手を打った意味は大きく、リスク資産全般が買い戻された。
その余波は為替と商品にも及んだ。ブルームバーグ・ドル指数は一時0.8%下落して5月12日以来の安値をつけ、ドル円は158.15円と円高方向へ。金は4,567.8ドルまで大幅高となり、利回り低下が無利息資産への追い風になった。セクター別ではヘルスケアや景気敏感株が買われた一方、ハイテクは相対的に出遅れており、上昇は幅の広い買いというより資金のローテーションを伴っている。
一方、東京市場は米国の反転を織り込む前に取引を終えていた。日経平均は前日比2,134円31銭安の65,326円42銭と続急落し、約2週間ぶりに6万6,000円を割り込んだ。ソフトバンクグループとアドバンテストの2銘柄で指数を約687円分押し下げるなど、AI・半導体関連の総崩れが下落を主導した形だ。19日夜の米金利急低下を受け、20日の東京市場では反発を試す展開が見込まれる。