概況
週明け24日のプレマーケット時点で、指数の数値は21日(金)の引け値から変わっていない。米国市場は週末休場で、金曜はNYダウが0.98%高の53,277.01、S&P 500が0.43%高の7,674.37、NASDAQ総合が0.43%高の26,180.46と3指数そろって反発して終えた。8月のPMI速報値が4年超ぶりの高い水準となり、景気の底堅さが確認されたことが支えとなった格好である。
ただし週間で見れば3指数はいずれも下落しており、NYダウは2週連続の週間安となった。反発の1日だけでは週初来の下げを埋め切れなかった理由は債券市場にある。30年債利回りは金曜に3bp超上昇して5.273%で引け、10年債も4.7%前後に張り付いた。財務省による長期債の買い戻し拡大は発表直後こそ利回りを押し下げたが、連邦債務が40兆ドルを超え、AI関連の巨額な資金調達も債券需給に加わるなかで、償還構造をいじる対策では発行量そのものを減らせないという評価に市場が戻った。
コモディティでは金が3.64%高の4,680.6ドルと週間約5%上昇し、逃避需要の強さを示した。実質金利が高止まりしていても買われるという事象は、金利要因ではなく通貨・財政の信認が価格を決めていることを意味する。原油は0.88%安の87.06ドルと小幅反落したが、依然として高い水準にあり、インフレ期待の下支え要因として残る。
今週の日程は前半が薄く、後半に集中している。24日はシカゴ連銀全米活動指数と財務長官の発言、25日は消費者信頼感指数と新築住宅販売件数にとどまる一方、26日にはエヌビディアの決算とPCEデフレーターが重なり、27日からはジャクソンホール会合でウォーシュ議長の就任後初講演が控える。AI投資の実需と金融政策の方向感という二大論点が同じ週に判定されるため、週前半は指標消化よりも金利水準とポジション調整が相場を動かしやすい。