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2026年8月29日(土)

プレマーケットブリーフ 2026-08-29

ウォーシュFRB議長がジャクソンホールで「インフレの基調は改善していない」と述べ、ドル全面高・金2.2%安・ハイテク安のタカ派ショックで週末を迎えた。

マーケット概況

SPX▼
7,711.23
S&P 500
-19.76 (-0.26%)
IXIC▼
26,398.08
NASDAQ総合
-143.27 (-0.54%)
DJI▼
53,558.38
NYダウ
-11.06 (-0.02%)
NKD▲
66,405.56
日経平均
+143.40 (+0.22%)
USDJPY▲
160.07
USD/JPY
+0.8100 (+0.51%)
EURUSD▼
1.1590
EUR/USD
-0.0065 (-0.56%)
CL▼
83.40
WTI原油
-0.1300 (-0.16%)
GC▼
4,507.90
金(ゴールド)
-101.80 (-2.21%)

注目ニュース

金利★★★

ウォーシュ議長、初のジャクソンホール講演で「インフレの基調は改善していない」

ウォーシュFRB議長は8月28日の講演で、景気の底堅さは評価しつつも「この夏のPCE・CPIは予想より良かったが、基調的なトレンドが意味のある形で改善したとは読み取れない」と述べ、インフレ対応に「やるべきことが残っている」との姿勢を鮮明にした。ただし9月15〜16日のFOMCでの利上げを明示することは避け、フォワードガイダンスを出さない従来方針も維持している。市場が織り込む9月利上げ確率は3割台にとどまるが、方向感としては引き締め継続に傾き、ドルは全面高となった。

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コモディティ★★★

金が2.2%安の4,507ドル、タカ派講演で実質金利の先高観が復活

講演前は4,600ドル近辺でこう着していた金は、ウォーシュ発言後に一時4,531ドル近辺まで急落し、終値は前日比101.8ドル安の4,507.9ドルとなった。米金利が高止まりするとの見方が戻ったことで、金利を生まない資産である金の保有コストが意識された形。前日まで「9月利上げ観測の後退」を材料に高値圏を保っていた分、材料が逆回転したときの下げ幅も大きくなった。

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決算★★☆

マーベル、増収でも「グーグル向けは2029年度から」でハイテクの重しに

マーベル・テクノロジーは四半期売上高が過去最高の27.4億ドル、EPSも市場予想をわずかに上回ったが、株価は6%前後下落した。通期見通しを約180億ドル(前年比約50%増)へ引き上げたものの、期待されていたグーグル向けカスタムチップの寄与が2029年度以降とされたことが失望を招いた形。前日のエヌビディア決算で戻していたAI関連の物色に水を差し、ナスダック総合の0.54%安につながった。

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経済指標・決算カレンダー

09:45 ET
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)8月
10:30 ET
ダラス連銀製造業活動指数 8月

🇯🇵 日本市場への影響予想

8月31日(月)の東京市場は、ドル円が160円台に乗せた円安が輸出関連の追い風になる一方、米ハイテク安と金の急落を受けたリスク回避が重しとなり、方向感の出にくい寄り付きが想定されます。CME日経225先物は66,400円台と、前週末の東京終値を上回る水準で戻ってきています。 注意したいのは円安の質です。今回の160円乗せは日本側の材料ではなく、米国の金融引き締め継続観測によるドル全面高が主因で、ユーロドルも0.56%安と対ドルで一様に売られています。輸出企業の採算改善という好材料と、輸入インフレ・当局のけん制という悪材料が同時に強まる局面です。 日本側では7月の完全失業率が2.4%と1年ぶりの低水準、8月の東京都区部消費者物価は5カ月ぶりの高い伸びとなっており、9月の日銀会合での利上げ観測が意識されやすい地合いです。円安進行がこの観測をさらに補強すると、銀行株が買われる一方で内需・不動産には逆風となる展開もありえます。

⚠️ 要注意トピック

  • •9月15〜16日FOMCに向けた利上げ確率の推移(現状3割台からの上振れ有無)
  • •ドル円160円台定着と、日本の通貨当局によるけん制発言・日銀9月利上げ観測
  • •9月4日の米雇用統計と週前半のISM景況感(インフレ懸念と景気の綱引き)
  • •エヌビディア後のAI関連物色が、マーベルの失望売りで腰折れしないか

概況

8月28日の米国市場は、ウォーシュFRB議長の初めてのジャクソンホール講演が一日の値動きを決めました。議長は米経済の強さを評価しつつ、「この夏のPCEやCPIは予想より良い数字だったが、インフレの基調的なトレンドが意味のある形で改善したとは読み取れない」と述べ、金融政策には引き続きやるべきことが残っているとの認識を示しました。9月のFOMCでの利上げを明言したわけではなく、フォワードガイダンスを出さないという就任以来の方針も維持していますが、前日まで市場が寄りかかっていた「利上げ観測の後退」というシナリオを否定した点が重く受け止められました。

反応が最も大きかったのは為替と金です。ドルは全面高となり、ドル円は0.51%の円安ドル高で160.07円と節目の160円に乗せ、ユーロドルも0.56%安の1.1590まで下げました。金は2.21%安の4,507.9ドルと大きく崩れています。前日は同じ金が「9月利上げは遠のいた」との読みで4,663ドルまで買われていたわけで、わずか一日で前提が入れ替わった形です。金利が高止まりするなら、利息を生まない金を持つコストは重くなります。

株式の下げは為替や金に比べれば限定的で、S&P500が0.26%安、NYダウはほぼ横ばいの0.02%安にとどまりました。相対的に弱かったのはナスダック総合の0.54%安で、これは金融政策だけでなく個別材料も効いています。前日引け後に決算を発表したマーベル・テクノロジーが、過去最高の売上高と通期見通しの上方修正を示しながら6%前後下落しました。期待を集めていたグーグル向けカスタムチップの収益貢献が2029年度以降になると説明されたためで、エヌビディア決算で戻したばかりのAI関連の勢いに水を差した格好です。

まとめると、この日の相場は「インフレはまだ終わっていない」という前提への揺り戻しでした。株の下げが浅い一方、ドル高と金安がはっきり出たのは、市場が景気そのものより金利の経路を見直したことを示しています。来週は9月4日の雇用統計を軸に、インフレ警戒と景気の綱引きが続きそうです。

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