PreMarket JP

証券マンの朝は、ここから。

← トップに戻る
2026年9月11日(金)

プレマーケットブリーフ 2026-09-11

10日の米国市場は主要3指数がそろって4営業日続落。8月PPIが前年比5.4%へ加速して来週FOMCでの利上げ観測が約7割まで高まり、10年債利回りは2023年7月以来の4.92%台へ。WTIは6.9%高の102ドル台とインフレ懸念を増幅させた。

マーケット概況

SPX▼
7,592.20
S&P 500
-44.16 (-0.58%)
IXIC▼
26,083.95
NASDAQ総合
-169.39 (-0.65%)
DJI▼
52,064.92
NYダウ
-315.74 (-0.60%)
NKD▲
65,270.95
日経平均
+1.62 (+0.00%)
USDJPY▲
154.34
USD/JPY
+0.7700 (+0.50%)
EURUSD▼
1.1614
EUR/USD
-0.0020 (-0.17%)
CL▲
102.69
WTI原油
+6.64 (+6.91%)
GC▼
4,364.60
金(ゴールド)
-51.40 (-1.16%)

注目ニュース

金利★★★

8月PPIが前年比5.4%へ加速、来週FOMCでの利上げ確率が約70%まで上昇

10日朝(ET)に発表された8月の米生産者物価指数は前月比0.4%と市場予想どおりでしたが、前年比では7月の4.8%から5.4%へ加速し、予想をやや上回りました。食品・エネルギーを除くコアも前年比4.6%と7月の4.3%から切り上がっており、エネルギー高が川下へ転嫁され始めた形です。これを受けてCMEのFedWatchが示す来週FOMCでの利上げ確率は発表前の62%から約70%へ上昇し、米10年債利回りは2023年7月以来となる4.92%台、30年債は5.34%まで水準を切り上げました。利下げどころか利上げを織り込みにいく金利環境は、株式のバリュエーションに対して最も直接的な重しとなります。

元記事を見る →
コモディティ★★★

WTIが6.9%高の102ドル台、ブレントは107ドル超え。ホルムズ海峡の供給不安が構造化

10日の原油相場は上昇に弾みがつき、WTIは前日比6.91%高の102.69ドルと節目の100ドルを回復、北海ブレントは一時107ドル台を付けました。ホルムズ海峡を通過する原油フローが平常時を大きく下回ったままタンカーやサウジの関連施設への攻撃が増え、そこへ中国の買い付け増加が重なって現物需給が一段と締まったことが背景です。イランは米海軍の封鎖に抵抗する姿勢を崩さず、トランプ大統領も11月の中間選挙後まで紛争は続くとの見方を示しており、市場は短期の地政学プレミアムではなく数四半期単位の供給制約として値付けを始めています。PPIの加速と原油高が同時に進んだことで、株式は金利とコストの両面から売られる構図になりました。

元記事を見る →

経済指標・決算カレンダー

08:30 ET
8月 米消費者物価指数(CPI)
予想: 前年比 +3.4% / 前月比 +0.4%
10:00 ET
9月 ミシガン大学消費者態度指数(速報値)

🇯🇵 日本市場への影響予想

11日(金)の東京市場は、上値の重い神経質な展開が想定されます。10日の日経平均は前日比128円17銭高の65,270円95銭、TOPIXも0.20%高の4,054.58と小幅ながら反発しましたが、内容は決して強くありません。寄り付き直後には一時950円近く下げ、そこからAI・半導体関連への買いで高値引けまで戻したという値動きで、方向感というよりは需給の巻き戻しに近い動きでした。裁定買い残が10カ月ぶりの低水準まで細っていることも、上下に振れやすい地合いを裏づけています。 引き継ぐ材料は明確に逆風寄りです。米10年債利回りが2023年7月以来の4.92%台、30年債が5.34%まで上昇したことは、日本の高PER銘柄、とりわけ指数寄与度の大きい半導体・AI関連の評価を切り下げる方向に働きます。原油の102ドル乗せは電力・運輸・化学など燃料コストを抱える内需セクターに直接効き、ドル円154円台の円安が輸出関連に与える追い風を相殺しかねません。 一方で、10日の米国市場でもエネルギーと銀行が買われたように、金利高・原油高がすべてを一律に押し下げているわけではありません。石油関連や金融には資金が向かいやすい局面です。ただし日本時間11日夜には8月CPI、さらに前夜のオラクル・アドビ決算に対する米国株の反応が控え、来週にはFOMCが控えます。週末をまたぐポジションを積極的に傾けにくく、指数全体としては様子見色の濃い一日となりそうです。

⚠️ 要注意トピック

  • •11日夜の8月米CPI(市場予想は前年比+3.4%)。PPIでエネルギー高の転嫁が確認された直後だけに、CPIも上振れれば来週FOMCでの利上げ観測が7割からさらに切り上がり、金利・株の両方に効いてくる
  • •米10年債4.92%・30年債5.34%という長期金利の水準。財務省の買い戻しオペでも押し下げられなかった経緯があり、5%台が視野に入るかどうかが株式のバリュエーションを左右する
  • •ホルムズ海峡と原油102ドル。タンカーやサウジ関連施設への攻撃が続き、フローが平常時を下回ったままである以上、原油はさらに水準を切り上げる余地がある。長期化を前提とした価格形成に移りつつある点が重要
  • •10日引け後に発表されたオラクル(2027年度第1四半期)とアドビ(2026年度第3四半期)の決算。本稿執筆時点で内容と時間外の反応は確認できていないが、金利上昇局面でAI投資の重さをどう評価するかを測る材料となる

概況

10日の米国市場は主要3指数がそろって4営業日続落しました。S&P500は0.58%安の7,592.20、NASDAQ総合は0.65%安の26,083.95、NYダウは0.60%安の52,064.92です。

きっかけは朝方の8月PPIでした。前月比0.4%は予想どおりだったものの、前年比は7月の4.8%から5.4%へ加速し、コアも4.3%から4.6%へ切り上がりました。エネルギー高が生産者段階の物価に効き始めたことが数字で確認された形で、市場の反応は金利に集中します。米10年債利回りは2023年7月以来となる4.92%台、30年債は5.34%まで上昇し、CMEのFedWatchが示す来週FOMCでの利上げ確率は発表前の62%から約70%へ跳ね上がりました。利下げ期待ではなく利上げを織り込む金利環境は、高PER銘柄の評価を直接的に押し下げます。

その物価加速の源である原油は、同日さらに上昇しました。WTIは6.91%高の102.69ドルと100ドル台を回復し、北海ブレントは一時107ドルを超えています。ホルムズ海峡の原油フローが細ったままタンカーやサウジ関連施設への攻撃が増え、中国の買い付け増加が現物需給をさらに締めました。イランは米海軍の封鎖への抵抗姿勢を崩さず、紛争の長期化が前提として織り込まれ始めています。

金は1.16%安の4,364.60ドルと下落しました。地政学リスクが高まる局面での下げですが、PPI後の名目金利上昇とドル高が、利息を生まない資産にとっての機会費用を押し上げた結果です。ドル円は0.5%円安の154.34円。東京市場では日経平均が128円17銭高の65,270円95銭と小幅反発しましたが、一時950円近く下げてからの高値引けであり、地合いの強さというより需給の巻き戻しに近い値動きでした。11日夜には8月CPIが控え、来週のFOMCに向けた最後の物価指標となります。

← トップに戻る