概況
11日の米国市場は主要3指数がそろって上昇し、S&P500は4営業日続落に終止符を打ちました。S&P500は0.85%高の7,656.13、NASDAQ総合は0.95%高の26,328.90、NYダウは502.81ドル高(0.97%高)の52,566.91です。
朝方の8月CPIは前月比0.4%・前年比3.4%と、いずれも予想どおりで前年比は7月から横ばいでした。ただしコアが前月比0.3%と予想の0.2%を上回り、CMEのFedWatchが示す来週FOMCでの利上げ確率は約70%から約90%へ切り上がっています。利上げがほぼ確実になった日に株が買われたという一見ねじれた反応ですが、理由は二つあります。一つはコアの前年比が2.4%へ鈍化し、足元の物価上振れがエネルギー由来だと確認できたこと。もう一つは、その原油が同日下落したことです。
WTIは1.79%安の100.65ドル、北海ブレントは1.41%安の106.11ドルで引け、日中は一時100ドルを割り込みました。4営業日続いた上昇が止まったことが買い戻しの直接のきっかけとなり、前日まで売られていたハイテク株に資金が戻りました。ただし週間ではWTIが約8.9%高で、100ドル超えでの週末終値は5月中旬以来が初めてです。サウジの産油量急減とホルムズ海峡・紅海の供給リスクは残ったままで、反落を基調転換と読むのは早計でしょう。
米10年債利回りは4.92%前後に張りついたままで、金利の重さが解消したわけではありません。金は0.48%高の4,385.60ドル、ユーロドルは0.29%のユーロ安・ドル高と、利上げ観測を素直に映す動きです。ドル円は153.68円でほぼ横ばいでした。一方、東京市場では日経平均が1,259円61銭安の64,011円34銭と1カ月ぶり安値に沈み、日米の方向が真逆に分かれた一日となりました。来週は15〜16日にFOMC、17〜18日に日銀会合が控えます。