FRBが3年ぶり利上げ。ウォーシュ議長の会見で売りが加速し、銀行株が総崩れ。ダウだけ1.17%安の「ねじれ相場」
16日のFOMCは全会一致でFF金利を0.25%引き上げ、誘導目標を3.75〜4.00%としました。利上げは2023年7月以来3年ぶりで、事前に9割方織り込まれていたため決定自体への反応は限定的でしたが、相場が崩れたのはその後のウォーシュ議長の記者会見です。議長は「インフレは高すぎるし、その状態が長すぎる」「今夏の物価指標を見ても、基調が有意に改善したとは言えない」と繰り返し、市場は次の一手も引き締め方向だと読み直しました。同時に公表されたドットプロットでは18人中16人が年内さらに1回の利上げを見込み(うち4人は2回)、2027年は利上げ8人・据え置き6人・利下げ4人と割れています。売られ方には偏りがあり、下げを主導したのは金融株でした。ゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカ、シティグループがそろって3%超安、JPモルガンも1.5%安となり、銀行ETFのKBEは2.6%安と2月27日以来の大幅安です。利上げは本来なら利ざやの追い風であるだけに、引き締め継続による景気・信用コスト悪化の織り込みが優ったとみられますが、セクター全体を動かす個別材料は確認できていません。結果としてNYダウは611.75ドル安(1.17%安)の51,481.36と大きく沈む一方、NASDAQ総合は3.96ポイント高の25,985.53とかろうじてプラスを維持し、S&P500は0.43%安の7,552.79で着地しました。米10年債利回りは会見中にいったん4.9%台半ばまで低下した後に切り返し、5.0%台に戻しています。
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