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2026年9月17日(木)

プレマーケットブリーフ 2026-09-17

FRBが2023年7月以来となる0.25%利上げを全会一致で決定して3.75〜4.00%へ。ウォーシュ議長が会見でインフレ警戒を繰り返したことで売りが加速し、金融株主導でNYダウは611ドル安。一方サウジ東西パイプラインの早期再開観測でWTIは3.66%安の101.96ドルへ反落した。

マーケット概況

SPX▼
7,552.79
S&P 500
-32.94 (-0.43%)
IXIC▲
25,985.53
NASDAQ総合
+3.96 (+0.02%)
DJI▼
51,481.36
NYダウ
-611.75 (-1.17%)
NKD▲
63,923.00
日経平均
+430.01 (+0.68%)
USDJPY▲
156.16
USD/JPY
+1.78 (+1.15%)
EURUSD▼
1.1476
EUR/USD
-0.0073 (-0.63%)
CL▼
101.96
WTI原油
-3.87 (-3.66%)
GC▼
4,309.80
金(ゴールド)
-23.00 (-0.53%)

注目ニュース

金利★★★

FRBが3年ぶり利上げ。ウォーシュ議長の会見で売りが加速し、銀行株が総崩れ。ダウだけ1.17%安の「ねじれ相場」

16日のFOMCは全会一致でFF金利を0.25%引き上げ、誘導目標を3.75〜4.00%としました。利上げは2023年7月以来3年ぶりで、事前に9割方織り込まれていたため決定自体への反応は限定的でしたが、相場が崩れたのはその後のウォーシュ議長の記者会見です。議長は「インフレは高すぎるし、その状態が長すぎる」「今夏の物価指標を見ても、基調が有意に改善したとは言えない」と繰り返し、市場は次の一手も引き締め方向だと読み直しました。同時に公表されたドットプロットでは18人中16人が年内さらに1回の利上げを見込み(うち4人は2回)、2027年は利上げ8人・据え置き6人・利下げ4人と割れています。売られ方には偏りがあり、下げを主導したのは金融株でした。ゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカ、シティグループがそろって3%超安、JPモルガンも1.5%安となり、銀行ETFのKBEは2.6%安と2月27日以来の大幅安です。利上げは本来なら利ざやの追い風であるだけに、引き締め継続による景気・信用コスト悪化の織り込みが優ったとみられますが、セクター全体を動かす個別材料は確認できていません。結果としてNYダウは611.75ドル安(1.17%安)の51,481.36と大きく沈む一方、NASDAQ総合は3.96ポイント高の25,985.53とかろうじてプラスを維持し、S&P500は0.43%安の7,552.79で着地しました。米10年債利回りは会見中にいったん4.9%台半ばまで低下した後に切り返し、5.0%台に戻しています。

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コモディティ★★★

「復旧は数日で済む」。米エネルギー長官の一言と在庫積み増しでWTIが3.66%安、105ドル台から101ドル台へ反落

前日まで地政学リスクで急騰していた原油が反落しました。きっかけは米エネルギー長官クリス・ライト氏がCNBCで、損傷したサウジアラビアの東西パイプラインの停止は一時的なものであり「復旧は数日単位で測れる」と述べたことです。前日は「数日内に再開しなければ輸出用在庫が尽きる」という見方が105ドル台までの上昇を正当化していただけに、供給途絶シナリオの前提が外れた形になりました。加えてAPI統計で9月11日までの週の原油在庫が714万バレル増と市場の想定に反する大幅な積み増しとなったことも重しです。WTIは3.66%安の101.96ドルまで下げ、金も0.53%安の4,309.8ドルと連れ安しました。ただし独立系アナリストの間では、ポンプ場の損傷を捉えた衛星画像を根拠に復旧には数週間かかるとの見方も残っており、この水準は「復旧が数日で済む」という前提に依存しています。前提が崩れれば元の水準へ戻る余地がある点は意識しておくべきです。

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経済指標・決算カレンダー

08:30 ET
【17日】新規失業保険申請件数(週次)
予想: 20.7万件前回: 20.6万件
08:30 ET
【17日】住宅着工件数・建設許可件数(8月)
予想: 着工 132.0万件 / 許可 140.0万件前回: 着工 123.9万件 / 許可 143.3万件
08:30 ET
【17日】フィラデルフィア連銀製造業景気指数(9月)
10:00 ET
【17日】中古住宅販売仮契約指数(8月)

🇯🇵 日本市場への影響予想

17日(木)の東京市場は、前夜のFOMCを消化しつつ、同日から始まる日銀会合を待つ一日になります。米国株の下げがダウ主導で、NASDAQはプラスを維持したという「ねじれ」がそのまま東京にも効いてくるため、指数全体としての方向感よりセクター間の差が出やすい地合いです。 前日16日の日経平均は4営業日ぶりに反発し、0.69%高の63,923円と高値引けで終えました。朝方は米株安と中東情勢を嫌気して売りが先行したものの、後場にかけて半導体関連が買われ、9月末に向けた中間配当の権利取りの買いも入って切り返した格好です。中間配当を狙った需給は月末にかけて残るため、下値では拾われやすい構図が続きます。 リスクは金利と為替の二つです。米10年債利回りが5%前後に張り付いたままで、ウォーシュ議長が追加利上げの含みを残した以上、高PERのグロース株には引き続き逆風がかかります。米国の銀行株が総崩れになった点も、国内金融株にどこまで波及するか注意が要る材料です。為替はドル円が156円16銭まで円安が進み、輸出関連には表面上の追い風ですが、17〜18日の日銀会合では政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げる方針が伝えられており、決まれば1995年以来31年ぶりの水準になります。円安と原油高による物価の上振れを抑える狙いと報じられている以上、この円安水準を前提に輸出株を買い上がるのは危険です。一方、原油が101ドル台へ下げたことは電力・運輸・素材・空運のコスト面ではプラスで、逆に資源・商社・石油関連には向かい風となります。

⚠️ 要注意トピック

  • •17〜18日の日銀金融政策決定会合。政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げる方針が報じられており、日銀ウオッチャー調査では全員が利上げを予想。実現すれば1995年以来31年ぶりの水準で、前回6月会合から3カ月という2024年3月以降で最短の間隔になる。焦点は利上げの有無より、円安と原油高による物価上振れへの警戒を声明・総裁会見がどこまで前面に出すかで、それがドル円156円台の持続性を左右する
  • •サウジ東西パイプライン(日量700万バレル)の実際の復旧時期。米エネルギー長官は「数日」と述べたが、独立系アナリストは衛星画像を根拠に数週間かかる可能性を指摘しており、見方が割れている。101ドル台という現在の原油価格は「数日で復旧する」前提を織り込んだ水準であり、前提が外れれば105ドル超へ戻る余地がある
  • •ウォーシュFRBの次の一手。ドットプロットでは18人中16人が年内もう1回の利上げを見込み、うち4人は2回を想定している(議長自身は就任以来ドットを提出していない)。2027年は利上げ8人・据え置き6人・利下げ4人と割れており、コンセンサスは形成されていない。議長は「静かな中央銀行」を志向してフォワードガイダンスを避けているため、今後は個別指標への反応が通常以上に大きくなりやすい
  • •米銀行株の下げが一過性かどうか。KBEの2.6%安は2月27日以来の大幅安で、利上げ局面としては不自然な反応。引き締め継続による信用コスト増を先取りした動きなのか、それとも個別の悪材料が背景にあるのかは現時点で確認できていない。17日の値動きで判断したい

概況

16日の米国市場は、FOMCの結果そのものより議長会見で動いた一日でした。FRBは全会一致でFF金利を0.25%引き上げ、誘導目標を3.75〜4.00%としました。2023年7月以来3年ぶりの利上げですが、事前に9割方織り込まれており、発表直後の株式市場はいったん買いで反応しています。

流れが変わったのはウォーシュ議長の記者会見です。議長は「インフレは高すぎるし、その状態が長すぎる」「今夏の物価指標を見ても、基調が有意に改善したとは言えない」と繰り返し、市場は引き締めがまだ続くと読み直しました。同時に示されたドットプロットでも、18人中16人が年内さらに1回の利上げを見込んでいます。米10年債利回りは会見中に4.9%台半ばまで低下する場面がありましたが、その後5.0%台へ戻しました。

売られ方には明確な偏りがありました。下げを主導したのは金融株で、ゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカ、シティグループがそろって3%超安、銀行ETFのKBEは2.6%安と2月27日以来の大幅安です。この結果、NYダウは611.75ドル安(1.17%安)の51,481.36と大きく崩れた一方、NASDAQ総合は3.96ポイント高の25,985.53でかろうじてプラスを維持し、S&P500は0.43%安の7,552.79で引けました。利上げ局面で銀行が真っ先に売られるのは本来の教科書的な反応ではなく、セクター全体を動かした個別材料も確認できていません。

材料面では、原油の反落が相場の性格を変えました。米エネルギー長官がサウジの東西パイプラインの停止を一時的とし復旧は「数日単位」と述べたことに加え、API統計で原油在庫が714万バレル増と大幅な積み増しとなり、WTIは3.66%安の101.96ドルまで下げています。一方、朝方発表の8月小売売上高は前月比1.2%増の7,739億ドルと市場予想の0.7%増を上回り、7月の落ち込みから反発しました。ガソリンスタンドを除いても1.1%増で、高い物価と高い借入コストの下でも米消費が崩れていないことを示した格好です。強い消費は利上げ継続の根拠にもなるため、株式にとっては素直な好材料になりませんでした。為替はドル高が続き、ドル円は156円16銭、ユーロドルは1.1476まで下げています。

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