概況
9月20日は日曜のため主要市場は休場で、掲載している数値は18日金曜の引け値がそのまま持ち越されている。焦点となった週だったが、結果としては「主要中銀の引き締めを株式が消化した」一週間だった。
FRBは16日に0.25%の利上げで誘導目標を3.75〜4.00%とし、12対0の全会一致で3年超ぶりの引き締めに転じた。日銀も18日に1.25%へ追加利上げし、約31年ぶりの金利水準となった。日米が揃って引き締めに動きながら株式が崩れなかったのは、いずれもほぼ市場予想どおりで、イベント通過による不確実性の後退が買い戻しを誘ったためだ。18日の米国市場はS&P500が+0.17%、ナスダック総合が+0.39%と小幅に続伸した一方、NYダウは-0.18%と小反落しており、買いはグロース・ハイテク側に寄っている。
商品市況では原油が主役だった。サウジアラビアが東西パイプラインの復旧を前倒しする方針を示したことで供給不安が後退し、WTIは3営業日続落。週前半に105ドル台を試した水準から100ドル近辺まで押し戻され、この2週間積み上がった地政学プレミアムが急速に剥げ落ちている。ただし利上げの直接的な引き金が原油高発のインフレだった以上、価格が落ち着けば追加利上げの必要性も薄れるという逆方向の論理も働き得る。金は4,424ドル台と高止まりしており、インフレヘッジ需要は完全には解けていない。
為替はドル円が156.85円と、日銀の利上げ後にむしろ円安方向へ進んだ。日米金利差の縮小より、引き締めペースの差が意識された格好で、円安が続くこと自体が日銀の次の利上げ材料になるという循環に入りつつある。
なお本ブリーフのWTI表示値は18日の清算値(100.30ドル)と乖離があり、直近の急落局面を映した参考値として扱いたい。